Q. 故人のAndroid・Googleフォトの写真、取り出せる?
iPhone(Apple)とは仕組みが異なり、Googleは生前に「アカウント無効化管理ツール」で信頼できる連絡先を指定しておくと、一定期間の無操作を条件に、指定したデータ(写真を含む場合があります)へのアクセス方法が自動的に案内される仕組みです。生前設定がない場合は、Googleの窓口から故人のアカウントに関するデータ取得をリクエストする方法もありますが、対応するかどうかは個別に審査されます。
iPhoneのiCloud写真とは仕組みが違う
前の記事で紹介したApple(iCloud)の場合、生前に「故人アカウント管理連絡先」を設定しておくと、死亡証明書等の提出をきっかけに管理連絡先がアクセスを申請できる仕組みでした。
Googleフォトを含むGoogleアカウントの場合は、これとは異なる考え方の仕組みが用意されています。それが「アカウント無効化管理ツール(Inactive Account Manager)」です。この仕組みは「死亡」そのものではなく、「本人が一定期間ログインしない(無操作の状態が続く)」ことをきっかけに動きます。
アカウント無効化管理ツールとは?
生前に本人が設定しておく仕組みで、次のような内容を決めておけます。
- 何か月間ログインがなければ「無効」とみなすか(期間は本人が設定)
- 無効と判定されたときに連絡する相手(最大10人まで指定可能)
- 連絡先に共有するデータの範囲(すべてのデータ、または一部のサービスのみ)
無効と判定されると、指定した連絡先に対し、本人があらかじめ書いたメッセージと、共有を許可したデータのダウンロードリンクが送られます。共有できるデータの例としてGoogleのヘルプページではBlogger・ドライブ・メール・YouTube等が挙げられています。
Googleフォトの写真は含まれる?
Googleフォトが共有対象のデータ種別として明示的に選択できるかどうかは、設定画面で確認する必要があります。多くの場合、Googleアカウントに含まれる主要なサービス(写真を含む)が選択肢に含まれると考えられますが、この記事の情報だけでは断定できません。実際に設定する際は、Googleアカウントの「アカウント無効化管理ツール」の設定画面で、共有したいデータの一覧に「フォト」が含まれているかをご自身で確認してください。
生前設定がなかった場合はどうする?
本人が生前にこの設定をしていなかった場合でも、家族などが「故人のアカウントに関するリクエスト」という窓口から、アカウントの閉鎖・データの取得・(場合によって)資金の取得をGoogleに申請することができます。ただし、Googleのヘルプページでは「故人のお客様に関するリクエストにお応えするかどうかは、慎重な審査のうえ決定されます」とされており、申請すれば必ず写真データが開示されるわけではありません。
生前にできる対策は?
Googleフォトの写真を確実に家族に残したい場合は、次のような生前対策をおすすめします。
- 「アカウント無効化管理ツール」で信頼できる連絡先を設定し、共有データにフォトが含まれているか確認しておく
- 特に残したい写真は、外付けドライブへのバックアップなど、Googleフォト以外の場所にも複製しておく
つまずいたら
- 手続き先が複数にまたがっていて、何から手をつければよいか分からない
- 相続が絡んでいて、法的な判断が必要かもしれない
- 手続きの期限が近く、自分だけで進めるのが不安
出典: Google アカウント ヘルプ(アカウント無効化管理ツールについて) / Google アカウント ヘルプ(故人のアカウントに関するリクエストを送信する)
よくある質問
- Q. GoogleフォトはiPhoneのiCloud写真と同じ仕組みで取り出せますか?
- いいえ、仕組みが異なります。Appleは「死亡」をきっかけに管理連絡先が申請する形ですが、Googleの「アカウント無効化管理ツール」は本人が一定期間ログインしない「無操作(無効化)」をきっかけに、あらかじめ指定した連絡先へ自動的に案内が送られる仕組みです。
- Q. 生前に何も設定していなかった場合、Googleフォトの写真は諦めるしかないですか?
- 生前設定がなくても、Googleの「故人のアカウントに関するリクエスト」窓口から、家族がデータの取得を申請することは可能です。ただし対応するかどうかはGoogleによる個別の審査によって決まり、必ず開示されるわけではありません。